Note
SINCE 1858/1860
- 2023-11-19
創業が1858年なのか1860年であるのかは
テーラー(企業)内部での認識の違いだと思うものの、
本品がその創業から大凡80年後の1940年代に仕立てられた
上質なヘリンボーンウール地の英国産グレートコートで、
個体としては約80年の熟成を経た2023年の世田谷区で
今も尚、鈍く、重く、何処か優雅な佇まいを維持しており
観る方よっては目の奥で輝いて映るダークコートである、
…という自分の認識にはきっと狂いは無いだろう。と、
書き奮い立たせてくれる一着。
太陽の日差しに照らされた
凹凸表生地目と照り輝く裏地は眼福。
そして袖を通して、感服。
ダッフル生地で有名なM社のソレとは
また別物の質感として楽しみたいですね。
より力強い生地感でありながらも、
羽織ると重さをさほど感じないのは
作り手であるテーラーの技なのか、
それとも贔屓目によるバイアスなのか。
個人的には、
後者でも別に構わないかな と。
1940’s Hodges&Sons Herringbone Wool Great-Coat
price ¥69,300- (tax included)
着用者にそう想わせる洋服には、
技術(&理屈)を超える魅力があると思います。
はたまたそう想わせる技術、なのでしょうか。
あぁそうして作り手の掌の上で転がされるのも、
案外悪くないですね。感服。満足。
阿部
MONK
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