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Waiting Underground.

Note

SINCE 1858/1860

 

 

 

 

 

 

創業が1858年なのか1860年であるのかは

テーラー(企業)内部での認識の違いだと思うものの、

本品がその創業から大凡80年後の1940年代に仕立てられた

上質なヘリンボーンウール地の英国産グレートコートで、

個体としては約80年の熟成を経た2023年の世田谷区で

今も尚、鈍く、重く、何処か優雅な佇まいを維持しており

観る方よっては目の奥で輝いて映るダークコートである、

…という自分の認識にはきっと狂いは無いだろう。と、

書き奮い立たせてくれる一着。

 

太陽の日差しに照らされた

凹凸表生地目と照り輝く裏地は眼福。

そして袖を通して、感服。

 

 

 

 

 

ダッフル生地で有名なM社のソレとは

また別物の質感として楽しみたいですね。

より力強い生地感でありながらも、

羽織ると重さをさほど感じないのは

作り手であるテーラーの技なのか、

それとも贔屓目によるバイアスなのか。

 

個人的には、

後者でも別に構わないかな と。

 

1940’s Hodges&Sons Herringbone Wool Great-Coat

price ¥69,300- (tax included)

 

着用者にそう想わせる洋服には、

技術(&理屈)を超える魅力があると思います。

はたまたそう想わせる技術、なのでしょうか。

 

あぁそうして作り手の掌の上で転がされるのも、

案外悪くないですね。感服。満足。

 

阿部

 

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